
お知らせ
2019年1月1日
「思いをひとつにする」
ローマの信徒への手紙第12章に書かれていることは、教会の中に、福音がどのように生かされるかということです。教会はいつも、外の世界と触れ合っているのです。
信仰者であることは、教会の人間であって、教会で生きる生活の仕方を持っているのであって、そのような者として、教会の外の生活のことを考えて、教会の内と外とにおいてどう生きるかということを考えなければならないのです。
ローマの信徒への手紙第12章14節に、「あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません」と記されています。
信仰の戦いは、毎日、そして、24時間にわたって続くものです。一日中、いろいろな意味で追いせまられ、信仰が試されるのです。その試練は、追いせまる相手を積極的に祝福し、決して呪わないでいることができるかどうか、ということです。
信仰者の生活は、神とともに生きる生活です。それならば、私たちの敵との問題も、神の前に持ち出さなければなりません。そして、祝福を祈り求めるのです。
このような祝福と祈りとは、具体的にどのように現れるのでしょうか。それが、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」です。どの人にとっても、喜ぶ時に一番欲しいのは、一緒に喜んでくれる人であり、悲しい時に欲しいものは、やはり、共に悲しんでくれる人です。こう考えてみますと、自分を責める者を呪わないで祝福することと、喜ぶ者と共に喜び、悲しむ者と共に悲しむこととは、同じように難しいことが分かります。
主イエスが私たちのために死んでくださったのは、主が、私たちを知り、私たちと同じ罪人の立場にまで降ってくださったことです。それなら、その救いを知っている者は、人と共に喜びまた泣くことが、何であるかが分かるのではないでしょうか。
問題は、結局、自分にあるということになれば、それに対する答えは、16節であると思います。まず「思うことをひとつにする」。それは、キリストによる一致です。