お知らせ
2021年1月3日
ご計画に従って
想定外の出来事が次々と起こる時代にあって、希望を見失うことも少なくありません。2020年は新型コロナウイルス感染の勢いが止まらなく、4月12日のイースター礼拝からライブ配信礼拝という今まで経験したことのない礼拝を開始し、6月以降も礼拝堂に集う方と自宅でライブ配信礼拝を受信しながらの礼拝が続きました。
神さまは、わたしたち一人ひとりについて計画を立てるとき、まず、苦悩や悲しみを与え、訓練することからすべてを始めることを思わされます。主イエスは農夫のことを譬えとして語られますが、賢明な農夫は種を蒔く前にまず木を切り倒し、それから土地を耕すように、神さまは楽しみや誇りという木を切り倒されます。それは私たちの心が鋤で掘り起こされ、砕かれ、平らにされ、御言葉の良い種を受け入れる準備をすることができるためです。聖書は、登場人物たちの壮絶な苦難が神の壮大なご計画へとつながっていくという希望にあふれています。
2020年に起こったコロナウイルスや記録的豪雨によって、人々を正気に返らせ、神に助けを求めるようにと私たちの良心を呼び覚ますという神の働きがあることを思わされました。また別の時には、深刻な仕事上の損失を受けることによって、金銭よりも大切な富、利益以上に信頼できる力、また、富以上に純粋で永続する慰めを求めざるを得なくなるような種が心に芽生えることもあるのです。たとえそのようなことが起こらなくても、聖霊の導きによって、私たちはしばしば自分の罪を認めざるを得ないところへと導かれることがあります。
そのときには喜んで自分自身を神に委ねたい。私たちはこのことを知らされています。「神を愛する者たち、つまり、ご計画に従って召された者のためには、万事が共に働いて益となるということを、私たちは知っています」（ローマ8:28）。このような祝福に満ちた確信を与えられている私たちは、つぶやくことなく、勇気をもって、まだしばらく続く困難なこの時にあって、共に神の壮大なご計画に目を向けて歩んでゆきましょう。
